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親父どの、最近はいろんなAIが発表されているけど、「浮世絵」を描けるAIはまだないよね(安心)
残念だが、もうすでに開発中だ
なんだって?!
“日本の美”を理解できるAIなんて存在するわけが…
なんてったって日本の企業が開発しているからな
日本の企業が?!
AIって言ったら外国の企業のイメージが強かったからびっくりだね
おーいぬは『SakanaAI』って聞いたことがあるかな?
おさかなのAI?可愛い名前だね
早速解説していくぜ!
SakanaAIとは?
まず、Sakana AIとは何か?解説しよう
おねがいします!
サカナAI(Sakana AI)とは、東京にある2023年8月設立のAI企業です。
サカナAIの名前の由来は日本語の「魚」から来ており、魚の群れのようにそれぞれの能力は異なるものの、1つにすることで大きな存在となり機能するAIの技術を目標としています。
特にAIやデータ活用に積極的な金融業界にとって、Sakana AIは注目されています。
それゆえに三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)など3メガバンクや第一生命などの日本企業10社がSakana AIに出資しています。
さらに米半導体大手エヌビディアからも資金調達し、創業からたったの1年で、投資総額は驚愕の300億円に達しました。
新進気鋭すぎる〜!
なんでこんなに注目されているの?
Sakana AIが競合他社と決定的に違うのは、AIモデル自体を生成することだ。
どういうことか想像もつかない…
では、Sakana AIの特徴について詳しく解説していこう
Sakana AIの特徴
Sakana AIの主な特徴は3つだ。
①AIモデル自体を生成する革新的な技術
②高性能な日本語モデルの開発
③Google出身の研究者などが所属する優秀なスタッフ
気になる特徴ばかり…(ワクワク)
①AIモデル自体を生成する革新的な技術
まずはなんと言っても、その“革新的な技術”に注目が集まっている
AIってだけでも革新的なのに、もっとすごいの?
現在の一般的なAIは、ユーザーが大量のデータを学習させて、そのデータからパターンを見つけ出し、予測や分類を行うんだ。
それに、特定の仕事やジャンルに特化したAIモデルを開発することが一般的だ。
確かに、たくさんの人がAIを使うことによってどんどん精度が上がっていっているよね
それに対してSakana AIは、
既存のAIモデルを複数かけ合わせて、新しいモデルを自動的に生成する技術なんだ。
AIを生物に例えるとしたら、優秀な遺伝子同士を掛け合わせて、子どもとなるモデルを作り、さらにその中から優れた性能をもつモデルを選別し再び掛け合わせて、より優秀なモデルを作っていくってことだね。
そのとおり!
この作業によって、無数の組み合わせによる「競争」を勝ち抜いた優れたAIが生まれるみたいだよ。
AIモデル同士のエリート競争を勝ち抜いた、スーパーモデルが誕生するんだね。
Sakana AIが実際に行った実験では、1世代で最大100種を超すモデルをつくり、数百世代にわたって掛け合わせを繰り返したらしい。
100種類を数百世代?!
それって、AIと言えどめちゃくちゃ時間かかりそう…
それが…たったの1日でできちゃったんだ。
はあ?!
数百人のスタッフがいるとか?
それなら不可能ではないかも…
SakanaAIは、こうした組み合わせや選抜の工程に人間が介在することなく、AIが自律的に動作するアルゴリズム(計算手法)を用いているんだ。
簡単に言うと、仕事の指示すらもAIが自動化してやってくれるってことだね。
AI恐るべし…
PCも何百台と稼働させるんだろうな…
人件費より光熱費の方がかかりそう…
さらに、Sakana AIは電力問題も解決してしまう。
?!
現在のAI開発は、膨大な電力を消費してしまうという問題が起きているんだが、それを解決しうる可能性があるから、世界中から注目されているんだ。
指示すらも自動化されることにより、従来の方法よりも短時間かつ低コストでAIモデルの開発が可能で、多くの電力を消費する大量のコンピューターも不要なんだ。
スゴい時代だな…
②高性能な日本語モデルの開発
特に画像生成AIの分野は、プロンプトを英語で書くモデルも多いよね。
それが、高性能な日本語モデルを開発している
それが普及したら、もう学校で英語を学ぶ必要もなくなるかも…
英語どころか、世界中の言語を学ぶ必要がなくなるかも。
今以上に気軽に海外に行けちゃうね!
例えば、アメリカのテック企業が自前の大規模言語モデルを開発する際、基本的に年単位の期間がかかっていた。
条件や方法が異なるため単純比較はできないが、Sakana AIの新たな手法が実用化されれば、従来通りの大量のデータを学習させて言語能力などを高めていた時間を、最大 数百分の1にできる可能性があるらしい。
翻訳の仕事も一瞬でこなせちゃうね…
この日本語モデルを開発するために、3つのAIモデルを開発した。
特徴 | 活用例 | オープンソース化 | |
① EvoLLM-JP | 数学に特化した日本語の大規模言語モデル | ・数学学習の支援・個別指導 ・問題集作成・数学論文の執筆 | ○ |
② EvoVLM-JP | 日本語で対話できる画像言語モデル | ・学習教材・画像クイズ ・商品画像の説明文作成 | ○ |
③ EvoSDXL-JP | 日本語の高速画像生成モデル | ・イラスト作成・画像編集 ・画像キャプション生成 | GitHubで一般公開 |
①EvoLLM-JP
①は、日本語のモデルと数学に特化しているモデルを組み合わせているよ。
数学に特化したモデルなので、数学記号や数式、数学特有の用語などを理解しており、様々な数学分野に対応している。
ちなみに、数学が関係しない通常の質問などにも自然に回答することが可能だ。
計算のためのAIが進化してくれるのは嬉しいよね!(苦手分野)
②EvoVLM-JP
EvoVLM-JPは、英語の画像言語モデルと日本語モデルを組み合わせているモデルだよ。
日本文化や習慣に関する知識を持っているのが特徴で、日本特有の画像(文化財など)の意味や歴史などの質問・事実確認や複雑な説明にも自然な表現で対応することができる。
またこれまで以上に、高精度かつ高速度で画像処理と日本語処理を行うことができるスグレモノ。
子どもたちの学習教材や画像クイズなどのコンテンツ開発にピッタリだね!
③EvoSDXL-JP
③は、高速な日本語の動画を生成するモデルだ。
日本語モデルと画像生成モデルを組み合わせて構築された。
日本語テキストを条件としたイラスト生成・画像編集・画像キャプション生成など…様々な分野に応用することができるモデルだ。
可能性にあふれたモデルだね!
③Google出身の研究者などが所属する優秀なスタッフ
これだけのAIモデルを作っちゃうなんて、スタッフはどんな人たちなんだろう…?
共同創業者はそれぞれ輝かしい経歴の持ち主ばかり。
Google AIの元研究者で同社に12年間勤務していたスタッフや「Stable Diffusion」の開発に関わったスタッフ。
また、日本の外務省出身で、その後はフリマアプリのメルカリで執行役員を務めているスタッフも在籍している。
なんて眩しすぎる経歴〜!!
スゴい日本人が集まってるんだね!
いや、実は全員外国人。
マジ?!!!
なんで日本で起業したの?!
Sakana AIが、東京を拠点とする理由はいくつかある。
寿司が好きだったとか?!
(Sakanaだから)
まずは、東京が国際的な都市であること。
AI技術の研究や開発に適した環境がきちんと整っている。
確かに、デジタルの普及からインフラまで整っている国って意外と少なかったりするよね。
創業スタッフ達は世界中のAIの研究開発現場を見てきたが、そのほとんどは、アメリカ・サンフランシスコ周辺か、中国の北京にあるらしい。
しかし、AIという重要なテクノロジーが、少数の企業や政府によって支配されるのは世界にとって健全ではなく、望ましくないと思っているみたいだね。
アメリカと中国の間に位置している日本は、まさにベストポジションだったんだろうな〜
次に、高度な教育を受けた人材が多いこと。
アメリカの大手IT企業の間では、人材獲得競争が激化しており、採用にかかる費用がとてつもなく高くなっているようだ。
そのため、北米での研究者獲得競争を避けることも多々あるとかないとか。
それに比べると日本のIT人材は優秀な人が多く、また人件費は決して高くはない。
むしろ国際的に過小評価されているとすら感じているので、優秀な人材と共にチャンスを掴みたいと思っているようだ。
日本は、技術面だけではなく、芸術面においても創造的な人がいっぱいいるから、優秀でユニークなスタッフが見つかるといいね!
そして何より、スタッフ達は日本が大好きらしい。
それ聞くとめっちゃ安心する〜
まとめ
最後に、Sakana AIの開発したAIについて、今一度まとめてみよう。
【Sakana AIはどこがスゴい?】
⭕️人間の手を使わずに最適なAIモデルを見つけることができる
⭕️異なった性質のAIモデルを組み合わせることができる
⭕️従来のAIモデルより高性能・ハイスピード・低価格でAIモデルを生成できる
これからのSakana AIにも大注目だね!
次回は、Sakana AIが開発した、浮世絵の画像生成AI『Evo-Ukiyoe』について解説していくぞ!
楽しみだ〜!