※この考察は、NHK大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)〜」のネタバレを含みます。
第2話では、主人公・蔦重が「書籍」で吉原再建を目指す第一歩が描かれました。
当時の江戸で大流行していた「漱石歯磨き粉」の売り方をヒントに、
蔦重が出版する、吉原案内ガイドブック「吉原細見」の1ページ目に、人気作家・平賀源内(安田顕さん)からの言葉を書いて話題性を呼ぼうというアイデアでした。
今で言う、本の「帯」みたいな役割だね!
しかし、またしてもこれまでの大河の枠にハマらない仰天ストーリーが展開されました!
今回は「平賀源内の美しきBL描写」を徹底的に考察していきたいと思います!
⇩⇩ちなみに、他にも大河べらぼうの感想・考察記事を書いていますので、興味のある方はぜひ読んでいただけると嬉しいです⇩⇩
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べらぼう第1話のあらすじ
第2回「吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸』」
蔦屋重三郎(横浜流星)は吉原の案内本“吉原細見”で、吉原に客を呼び寄せる案を思いつく。
細見の序文を江戸の有名人、平賀源内(安田 顕)に執筆を依頼するため、地本問屋・鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)に相談にいく。
自ら説得できれば、掲載を約束すると言われ、源内探しに奔走するが…。
一方、江戸城内では一橋治済(生田斗真)の嫡男・豊千代の誕生を祝う盛大な宴(うたげ)が行われ、
御三卿の面々や田沼意次(渡辺 謙)らが集まっていた。(公式サイトより)
平賀源内とは?
そもそも平賀源内とはどういう人だったのでしょう?
平賀源内は、江戸の発明家、薬剤師、はたまた人気浄瑠璃作家、西洋画や源内焼を広めたプロデューサーなど…
超多才の有名人でした。
特に発明の分野では、エレキテル(日本で初めて復元された電気機器)の復元、燃えない布・火浣布、量程器(万歩計)、磁針器等多くの発明をしたという記録が残っています。
江戸のレオナルドダヴィンチってとこかしら
ちなみに、「土用丑の日に鰻を食べようキャンペーン」を始めたのも平賀源内です。
安田顕さんのひょうひょうとした演技がぴったりだったね!
男色は本当だったのか?
これは本当でした。
そもそも「女ぎらい」で若衆(歌舞伎役者で、舞台に出るかたわら男色を売った者)好きだったとされます。
吉原については詳しくなかったようですが、若衆が体を売る町には詳しかったという説もあります。
第2話で幻となって登場した、女形の人気歌舞伎役者・二代目・瀬川菊之丞と恋仲であることは、江戸市中でも有名でした。
『根南志具佐(ねなしぐさ)』という男同士の恋愛を描いた戯作も出版し、その中にも菊之丞が出てきます。
また、源内は一生、独身でした。
亡き菊之丞を想う平賀の涙が美しい…
一番おすすめの見どころは、
平賀源内が亡き恋人・菊之丞を思い出して、目にいっぱいの涙を溜めている笑顔です。
蔦重に、密かに恋心を寄せている(と感じる)花魁・花の井(小芝風花さん)が、蔦重の吉原再建の熱意に心打たれ、男の格好をして平賀を楽しませようとするシーン。
その花の井の姿に菊之丞を重ね、平賀は涙が溢れてくるのでした。
しかし、さすが江戸の男。
そこで涙を流すことはなく、花の井に「夜風にあたってくる」と告げて去り、吉原を徘徊しながら蔦重からの依頼文を練り上げるのでした。
【個人的な感想】令和だからこそ描ける豊かな人間描写
最後に個人的な感想を少しだけ書かせていただきます。
今回のべらぼう、本当におもしろい!!!
多様性とはいいものだな…と感じる、ほっこりエピソードでした。
このような描写は、一昔前では世間的に受け入れ辛いものもあったと思いますが、多くの人が楽しめるようになったいい時代になったと感じます。
その分 表現の幅も広がりますし、これを大河ドラマでやったのはとても大きな意味があるのではないかと思います。
ちなみに同性愛というのは、左利きと同じくらいの割合いらっしゃるようですよ。
だからもう「変わった人」ではなく、普通で身近な人なんです。
令和にぴったりな大河ドラマだね!
みんなはどう思ったか、意見を聞かせてね!
今後も、「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」の情報や考察を発信していきますので、気になる方はぜひチェックしてくださると嬉しいです!
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