【NHK大河べらぼう】渡辺謙演じる田沼意次を嫌いになれないワケ

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時代で変わる田沼意次の描かれ方

※この考察は、NHK大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)〜」のネタバレを含みます。

NHKプラスで配信した全ドラマの中で、最多視聴数を記録した大人気の「べらぼう」。

第二話からは、江戸幕府側の人々の関係性も描かれ始めて、また一層深みが増しましたね!

渡辺謙さんが演じる田沼意次は、「賄賂政治家」というイメージがこびりつきまくっていますが、

今回のべらぼうでは、そのイメージに疑問を投げかけるようなシーンが描かれました。

ほくさいぬ

政治と金と戦争は切り離せない問題だからなあ…

おーいぬ

キワどいこと言うな!

⇩⇩ちなみに、他にも大河べらぼうの感想・考察記事を書いていますので、興味のある方はぜひ読んでいただけると嬉しいです⇩⇩

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このグレートウェーブな機会にみんなで盛り上がりましょう!!!

目次

田沼意次とは

田沼意次(たぬまおきつぐ、1719年 – 1788年)は、江戸幕府 第10代将軍 徳川家治(演・眞島秀和さん)の時代に老中を務めた人物。

特に商業や経済の発展を重視した政策で知られ、幕府の財政を立て直そうとしていた人でした。

農業を基盤とする財政から脱却し、これまでの納税方法は“米”でしたが、貨幣経済を活用する新しい政策を打ち出しました。

金や銅などの鉱山開発を推進して、幕府の収入増加を図ったり、物流の効率化を目指して運河を整備しました。

近代的な経済感覚を持っていたため、「時代を先取りした政治家」というイメージを持つ人もいました。

しかし、贈収賄が横行してしまったことや、洪水や飢饉などの自然災害が相次ぎ、

田沼の政策は次第に民衆の不満を招くようになったのです。

そして、将軍・徳川家治の死去を機に失脚しました。

田沼は当時の常識にとらわれず、新しい発想で幕府財政の立て直しを試みましたが、変化を好まない日本人特有の気質と民衆の不満が膨らんでいた社会背景のせいか、同時代の人々には必ずしも好意的に受け入れられませんでした。

しかしながら、後の近代化への一つの布石となったと考えられています。

田沼意次の死後

田沼が失脚した後、幕府はこれまで通りの緊縮財政に戻り、松平定信(演・寺田心)の主導する「寛政の改革」が行われました。

おーいぬ

寺田心くんがたくましく成長していたわ…(おばさん目線)

渡辺謙の大河ドラマ出演歴

渡辺謙さんは、ハリウッド映画にも出演するほどの実力を持った日本を代表する俳優です。

大河ドラマといえば、渡辺謙さんのイメージが強い人もいるのではないでしょうか?

渡辺さんの大河ドラマ出演歴を調べてみると、とても華々しいものがありました。

西暦ドラマ名
1987年独眼竜政宗伊達政宗 役(主役)
2012年北条時宗北条時頼 役
2018年西郷どん島津斉彬 役
2025年べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜田沼意次 役
おーいぬ

今回の出演で4回目なんだね!

べらぼうの田沼意次を嫌いになれないワケ

冒頭でも書いたように、田沼意次は「賄賂政治家」というイメージが強く、これまでの歴史モノでも悪役として描かれることが多々ありました。

しかし今回の田沼は、どこか「我々の味方」という印象を受け取ります。

なぜでしょうか?

それは、幕府の財政再建と民衆の不満、どちらも解決できる方法を模索していたからです。

第2話では、田沼が幕府の財政再建のためにこれからの税制度を年貢(米)ではなく貨幣(銀)で行おうと説得するシーン。

これは、百姓たちが、札差(米の仲介業者。旗本・御家人に対して、米の受け取りや売却を代行して手数料を得ることを仕事とした。)に買い叩かれたり中抜きされたりするのを解決するアイデアでした。

また、世界の列強国を意識し、日本の今後を見据えてのことでもありました。

対立する老中首座 松平武元(石坂浩二さん)は、変化や改革を嫌うガッチガチ封建制度の権化。

暗澹たる現状を変えようとしない松平に令和の人々は「老害」の2文字を思い浮かべるでしょう。

田沼を嫌いになれない理由、もうわかりましたよね。

田沼はあくまで民衆のためにも「貨幣制度」が必要だという考え方だったのです。

じっくり根回しをする姿が勉強になる

個人的に、良いな…と思ったシーンは、

田沼が、現将軍である徳川家治のいとこにあたる一橋徳川家の当主・治済(生田斗真)さんとともに、傀儡踊りを発表するシーン。

これを単に治済と田沼がキャッキャ★してるシーンだと思ったら大間違い。

田沼はすでに自分の戦略を成功させるための根回しをしていたと言っても良いでしょう。

日本は縦社会の強い国。

頭の首を落としにかかる革命タイプよりも、体制の組織に潜り込み着実に権力を掌握していくようなタイプの方が、目標達成しやすいのかもしれないな…

なんて思わせてくれるシーンに、

推理好きの私はとてもグッときました。

まとめ

いかがでしたか?

つらつらと感想を書かせていただきましたが、やっぱり渡辺謙はカッコいい!

これを機に、渡辺謙の歴代大河を見比べるのもきっと楽しいですよ!

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今後も、「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」の情報や考察を発信していきますので、気になる方はぜひチェックしてくださると嬉しいです!

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